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11月下旬に南アフリカで検出された新型コロナウイルスの新しい変異株「B.1.1.529」(オミクロン株)が、すでに世界各地で確認されている。ケネディ 大統領 検死 写真

オミクロン変異株はこれまでの変異株より感染力が高い可能性があると言われているものの、詳しいことはまだ分かっていない。重症化リスクについても、まだ分かっていない。

「ポリメラーゼ連鎖反応」(Polymerase Chain Reaction)検査、つまりPCR検査を受けた人の、鼻や喉の奥をぬぐった液や唾液が検査機関に送られ、新型コロナウイルスの陽性反応が出ると、変異株スクリーニング、ゲノム解析(塩基配列の読み取りと解析)が行われる。

自宅でも受けられる迅速抗原検査では、新型コロナウイルスについて陽性か陰性かはおおむね分かるが(偽陽性・偽陰性の結果が出る可能性もある)、どの変異株に感染しているかは分からない。

オミクロン株はこれまでの変異株にはなかった変異と、従来の変異を複数もっている。

変異の多くは、ウイルスの表面にある突起状の「スパイクたんぱく質」に見られる。ほとんどの新型コロナウイルスワクチンはこのスパイクたんぱく質を生成させる仕組みなだけに、スパイクたんぱく質の変異はワクチンの有効性に影響するかどうかが懸念点となる。

オミクロン株には「S遺伝子ドロップアウト」または「S遺伝子ターゲット障害」と呼ばれる変異があるため、標準検査での発見は比較的簡単だ。

とはいえ全ての「S遺伝子ドロップアウト」がオミクロン変異株ではないため、確定には全ゲノム解析が必要になる。

ウイルスの変異株にどういう変異が作用しているかを知るには、ウイルスのゲノム(DNAの遺伝情報)を解析する必要がある。

イギリスでは毎週、PCR検査で陽性となった検体のうち、最大20%に相当する約6万件がゲノム解析の対象となる。

ウイルスの遺伝情報を詳しく見ることで、感染者が新しいオミクロン株に感染しているのか、それともすでに広く出回っているデルタ株に感染しているのかを判断できる。イギリスでは今もデルタ株が感染の主流で、連日4万人前後の感染者が新たに確認されている。

個別の検体についてどの変異株に感染しているのかを確定すれば、全ての感染者の中でオミクロン株に感染している人の割合を算出することもできるようになる。

イギリスと南アフリカの科学者は、新型コロナウイルスについて最先端のゲノム解析技術を持っている。新しい変異株の多くがイギリスと南アフリカで検知されたのは、この2カ国が精力的にウイルスのゲノム解析を繰り返してきたからだが、だからといって変異株がイギリスや南アフリカで発生したとは限らない。

(英語記事 し に が み twitter